河口湖から西湖・精進湖・本栖湖への行き方ガイド バスで富士五湖をめぐろう
2026-06-23
「河口湖の次は、ほかの湖にも行ってみたい」
富士山の麓には、山中湖・河口湖・西湖・精進湖・本栖湖の5つの湖があります。これらを総称して「富士五湖」と呼びます。この記事では、河口湖から西側に位置する西湖・精進湖・本栖湖への行き方をご紹介します。
3つの湖はそれぞれに個性があり、河口湖とはまた違う表情の富士山と自然が楽しめます。観光地化が進んでいないぶん、静かな自然・青木ヶ原樹海・澄んだ湖面と本物の日本の風景をゆっくり体感できるエリアです。
実は、便によっては、新宿から河口湖で乗り換えなくても、西湖・精進湖・本栖湖方面まで直通で行ける便があります。
河口湖観光は帰りに寄る、という順番で回ると、乗り換えの手間がぐっと減ります。
3つの湖の位置関係
河口湖を起点に西へ向かうと、西湖→精進湖→本栖湖の順に並んでいます。
西湖は河口湖駅から約12km・バスで約30〜35分。青木ヶ原樹海と溶岩洞穴が特徴です。
精進湖は河口湖駅から約20km・バスで約50分。富士五湖最小の湖で「子抱き富士」と呼ばれる独特の富士山ビューが見どころです。
本栖湖は河口湖駅から約25km・バスで約65分。旧千円札の絵柄の撮影地として有名で、富士五湖随一の透明度を誇ります。
移動手段:新宿から直通で行く方法と、河口湖発の周遊バス
西湖・精進湖・本栖湖へは、大きく分けて2つの行き方があります。すでに新宿方面から出発する場合は、運行日・時間が合えば、直通バスを使うのが効率的です。
①【おすすめ】新宿から直通バスでそのまま向かう
ハイウェイバスドットコムの「新宿〜富士五湖線」には、河口湖駅・富士山駅からさらに先へ進み、西湖東口・精進湖畔・本栖湖方面まで向かう便(本栖湖系統)があります。運行日・便を選べば、バスタ新宿から一度も乗り換えることなく、西湖・精進湖・本栖湖方面まで直接アクセスできます。
つまり、「まず河口湖まで行って、そこから周遊バスに乗り換える」のではなく、「最初から西湖・精進湖・本栖湖方面行きの便を選んで乗る」という考え方です。河口湖観光は、その日の帰り道に寄るという組み立てにすると、移動の手間がかなり減ります。
⚠️ 同じ「新宿〜富士五湖線」でも、山中湖方面へ向かう「山中湖系統」と、西湖・精進湖・本栖湖方面へ向かう「本栖湖系統」の2種類があり、便によって行き先が異なります。 西湖・精進湖・本栖湖に直通したい場合は、予約時に「本栖湖系統」の便を選ぶ必要があります。本栖湖系統は、春の芝桜シーズンや夏の登山シーズンなど、時期によって運行の有無・行き先(本栖湖・富士芝桜会場・富士山五合目など)が変わる季節運行の便が中心です。山中湖系統より本数も少ないため、ハイウェイバスドットコムの予約画面で、乗車したい日に本栖湖系統の便が運行しているか、当日の時刻とあわせて確認してから予約することをおすすめします。
このルートの特徴
- 便によっては、バスタ新宿から乗り換えなしで西湖・精進湖・本栖湖まで到着できる
- 大きな荷物があっても、河口湖駅での乗り換え作業が発生しない
- 本栖湖系統は運行本数が限られるため、早めの予約がおすすめ
- 運行日・停車地は季節によって変わるため、必ず当日の時刻表で確認する
②地元スタート:河口湖発の周遊バスを使う
すでに河口湖に宿泊している場合や、直通の本栖湖系統が満席・運休だった場合は、河口湖駅バスターミナルから出ている周遊バスに乗り換える方法もあります。西湖と精進湖・本栖湖では利用するバス路線が異なるため、事前に確認してから計画を立てることが大切です。
西湖へ行く場合:西湖周遊バス(グリーンライン)
西湖いやしの里根場・西湖コウモリ穴などへはグリーンラインを利用します。河口湖駅バスターミナルから乗車し、約30〜35分で到着します。
精進湖・本栖湖へ行く場合:鳴沢・精進湖・本栖湖周遊バス(ブルーライン)
ブルーラインの主な停留所は、富士山世界遺産センター・鳴沢氷穴・富岳風穴・子抱き富士ビューポイント・精進湖入口・本栖湖などです。西湖いやしの里根場・西湖コウモリ穴にはブルーラインは停まりません。
⚠️ ブルーラインは本数が限られており、2026年6月時点では河口湖駅発が1日5本(9:35・10:35・11:35・13:35・15:35)です。時期により変更される可能性があるため、必ず公式サイトで最新時刻表を確認してください。
フリーパスについて
グリーンライン・ブルーラインを含む3路線が乗り放題の「河口湖・西湖・本栖湖周遊バスの1 Day Pass」は大人1,500円・小人750円(2 Day Passは大人2,000円・小人1,000円)です。河口湖駅バスターミナルで購入できます。なお、このフリーパスは河口湖発の周遊バス専用で、新宿からの直通バス(本栖湖系統)には使えません。
西湖(さいこ)
河口湖から最も近い湖です。青木ヶ原樹海(あおきがはらじゅかい)に囲まれた静かな環境で、観光客が少なく落ち着いた雰囲気があります。溶岩が作り出した洞穴や日本の原風景を再現した集落など、ほかの湖にはない体験ができます。
新宿からの直通バス(本栖湖系統)なら「西湖東口」で下車できます。河口湖発なら西湖周遊バス(グリーンライン)を利用します。
西湖の見どころ
① 西湖いやしの里根場(ねんば)
西湖のほとりに再現された茅葺き屋根の集落。富士山を背景に日本の農村風景が広がります。陶芸・機織り・紙すきなどの体験もでき、ゆっくり過ごせるスポットです。
- 入場料:大人500円・小中学生250円
- バス停:グリーンライン「西湖いやしの里根場」下車すぐ
- 所要時間の目安:1〜1.5時間
② 西湖コウモリ穴(Bat Cave)
富士山の噴火による溶岩が作り出した洞穴で、総延長386m。国の天然記念物に指定されています。足場が整備された一般コースと、ヘルメット着用で進む探検コースがあります。入口から洞穴まで青木ヶ原樹海の中を歩く道も体験の一部です。
⚠️ 「コウモリ穴」という名前ですが、現在コウモリは保護区域内におり、一般見学コースでは見られません。また、12月1日〜3月19日頃はコウモリ保護のため休館です。
- 入場料:大人350円・小人200円(最新料金は公式情報を確認)
- バス停:グリーンライン「西湖コウモリ穴」下車すぐ
- 所要時間の目安:30〜45分
③ 富岳風穴(ふがくふうけつ)
富士山の溶岩が作り出した天然の洞穴。年間を通じて内部の気温が3℃前後に保たれており、夏に訪れると外気との温度差に驚きます。かつて蚕の卵や種子の貯蔵に使われていた歴史があります。鳴沢氷穴と800m離れており、セットで見学するのがおすすめです。
- 入場料:大人350円・小人200円
- バス停:グリーンライン・ブルーライン「富岳風穴」下車すぐ
- 洞内見学は約15分、周辺散策を含め30〜45分が目安
精進湖(しょうじこ)
富士五湖の中で最も小さく、最も静かな湖です。人混みを避けてゆっくり過ごしたい方に向いています。ここから見える富士山の形は、ほかの湖とは一味違います。
新宿からの直通バス(本栖湖系統)なら「精進湖畔」または「精進湖入口」で下車できます。河口湖発ならブルーライン(鳴沢・精進湖・本栖湖周遊バス)を利用します。
精進湖の見どころ
「子抱き富士」の絶景
精進湖の北岸から見る富士山は、手前の小山(大室山)が富士山の裾野に重なり、まるで富士山が小山を抱いているように見えることから「子抱き富士(こだきふじ)」と呼ばれています。富士五湖の中でも珍しい構図で、写真愛好家に人気のスポットです。早朝の無風の日には湖面に逆さ富士も映り込みます。
- バス停:ブルーライン「子抱き富士ビューポイント」下車後、徒歩約1分
- 入場料:無料
- 所要時間の目安:30〜60分(湖畔散策込み)
本栖湖(もとすこ)
富士五湖の最西端に位置し、透明度・水深ともに富士五湖随一の湖です。底まで見通せるほど澄んだ水が特徴で、旧千円札の絵柄の元になった場所として国内外から旅行者が訪れます。
新宿からの直通バス(本栖湖系統)なら、そのまま終点近くの「本栖湖」で下車できます。河口湖発ならブルーライン(鳴沢・精進湖・本栖湖周遊バス)を利用します。
本栖湖の見どころ
① 旧千円札の絶景スポット(中ノ倉峠・展望台)
旧千円札(野口英世)の裏面に描かれた富士山と逆さ富士の元になったのは、写真家・岡田紅陽が1935年に本栖湖の北西岸から撮影した「湖畔の春」です。中ノ倉峠の展望台まで登山道を約30分歩くと、旧千円札とほぼ同じ構図の絶景が広がります。湖畔からも十分きれいな景色が楽しめます。
- 入場料:無料
- バス停:ブルーライン「本栖湖」または「本栖湖観光案内所」下車。旧千円札の撮影地として有名な中ノ倉峠・浩庵方面は本栖湖観光案内所から距離があります。徒歩移動の場合は時間に余裕を持って計画してください
- 所要時間の目安:本栖湖バス停周辺の湖畔散策のみ30〜60分。中ノ倉峠展望台まで行く場合は、登山口までの移動時間に加えて、登山道の往復で約1〜1.5時間を見込んでください。バス利用の日帰りモデルコースでは、本栖湖バス停周辺の湖畔散策を中心にするのがおすすめです。
② 逆さ富士
本栖湖は無風の日の湖面が非常に穏やかで、逆さ富士が映り込む条件が揃いやすい湖のひとつです。早朝(日の出〜午前9時頃)が最もおすすめです。
③ 富士芝桜まつり(春季限定)
本栖湖のほとりで毎年春に開催されます。一面の芝桜と富士山の組み合わせは圧巻で、見頃の週末は混雑します。2026年は4月11日(土)〜5月24日(日)開催予定(開花状況により変動あり)。
モデルコース:新宿から本栖湖へ直行し、精進湖または西湖に立ち寄って河口湖へ戻る
西湖はグリーンライン、精進湖・本栖湖はブルーラインと、河口湖発では路線が異なるため、通常は河口湖駅に戻って乗り換える必要があります。しかし、新宿から出発する場合は、本栖湖系統の直通バスを使うことで、この乗り換えの手間を大きく減らせます。
午前:バスタ新宿から本栖湖系統の直通バスに乗車
本栖湖系統の始発〜午前便に乗車し、まずは終点近くの「本栖湖」バス停で下車します。湖畔を散策し、透明度の高い湖と富士山(天候が良ければ逆さ富士も)を楽しみます。
昼:精進湖へ立ち寄る
本栖湖から河口湖方面へ戻る便に乗り、「精進湖畔」または「子抱き富士ビューポイント」で途中下車します。精進湖ならではの富士山の眺めを楽しんだあと、再び河口湖方面へのバスに乗車します。
午後:時間に余裕があれば西湖に立ち寄り、最後に河口湖へ
「西湖東口」で下車し、西湖いやしの里根場や西湖コウモリ穴を見学します。時間に余裕があれば両方、タイトな場合はどちらか一方に絞るのがおすすめです。見学後、河口湖駅方面へ向かうバスに乗り、河口湖に到着したら、お土産や食事など河口湖観光を楽しんでから新宿へ帰るバスに乗車します。
⚠️ 本栖湖系統は運行本数が限られているため、この行程を組む場合は、往路・復路それぞれの時刻を事前にハイウェイバスドットコムで確認し、途中下車のたびに次の便の時刻もチェックしておくと安心です。精進湖・西湖の両方にじっくり立ち寄りたい場合は、1日で3湖すべてを回るのはやや駆け足になるため、本栖湖+精進湖、または本栖湖+西湖のように的を絞ると余裕を持って楽しめます。
まとめ
西湖は青木ヶ原樹海・溶岩洞穴が気になる方、静かな自然を楽しみたい方におすすめです。グリーンラインでアクセスします。
精進湖は富士山の絶景写真を撮りたい方、人混みを避けてゆっくりしたい方に向いています。ブルーラインでアクセスします。
本栖湖は旧千円札の景色を自分の目で確かめたい方、透明度の高い湖でアクティビティを楽しみたい方におすすめです。ブルーラインでアクセスします。
新宿から向かう場合は、運行日・時間が合えば、河口湖で乗り換えるのではなく、最初から西湖・精進湖・本栖湖方面(本栖湖系統)の直通便を選び、帰り道に河口湖へ立ち寄ると、移動の負担を減らしやすくなります。
よくある質問
Q. 新宿から西湖・精進湖・本栖湖まで乗り換えなしで行けますか?
時期や便によっては行けます。ハイウェイバスドットコムの「新宿〜富士五湖線」には、河口湖駅・富士山駅からさらに西湖東口・精進湖畔・本栖湖まで直通する「本栖湖系統」の便があります。予約時に山中湖系統ではなく本栖湖系統の便を選んでください。
Q. 本栖湖系統とほかの便は何が違いますか?
「新宿〜富士五湖線」には、山中湖方面へ向かう「山中湖系統」と、西湖・精進湖・本栖湖方面へ向かう「本栖湖系統」の2種類があります。行き先が異なるため、予約時に系統を必ず確認してください。本栖湖系統は運行本数が少なめです。
Q. 河口湖・西湖・本栖湖周遊バスの1 Day Passは、新宿からの直通バスでも使えますか?
使えません。このフリーパスは河口湖駅発の周遊バス(グリーンライン・ブルーラインなど)専用です。新宿からの直通バス(本栖湖系統)は別運賃・別予約になります。
Q. ブルーラインは1日何本ありますか?
2026年6月時点では1日5往復(河口湖駅発:9:35・10:35・11:35・13:35・15:35)です。時期により変更されるため、必ず公式サイトで最新時刻表をご確認ください。
Q. 西湖いやしの里根場と西湖コウモリ穴はどのバスで行きますか?
西湖周遊バス(グリーンライン)を利用してください。ブルーラインはこれらの停留所に停まりません。
Q. 精進湖と本栖湖はバスで行けますか?
はい。河口湖駅からブルーライン(鳴沢・精進湖・本栖湖周遊バス)で行けます。精進湖まで約50分、本栖湖まで約65分です。
Q. 逆さ富士を見るベストな時間は?
早朝(日の出〜午前9時頃)が最も風が少なく湖面が穏やかな時間帯です。晴天の無風の日を狙いましょう。
Q. 本栖湖の旧千円札スポットはどこですか?
湖畔からも富士山の美しい景色が楽しめます。旧千円札と同じ構図を撮りたい場合は、浩庵キャンプ場近くの登山口から中ノ倉峠展望台まで約30分歩く必要があります。入場料は無料です。
Q. 西湖コウモリ穴でコウモリは見られますか?
現在コウモリは保護区域内におり、一般見学コースでは見られません。また12月1日〜3月19日頃は休館です。溶岩洞穴としての見学や探検コースは楽しめます。
Q. 青木ヶ原樹海は危険ですか?
西湖コウモリ穴・富岳風穴周辺の整備された見学ルートを歩く分には安全です。ルートを外れて単独で樹海に入ることは方向感覚を失う危険があるため、必ず整備された道を歩いてください。ガイドツアーの実施状況や対応言語は、富岳風穴・鳴沢氷穴の公式サイトでご確認ください。