富士山から高山へ。あの絶景の次に選びたい、とっておきの小京都
2026-07-03
富士山・河口湖の観光を楽しんだあと、次の目的地として飛騨高山を検討している方へ。
「河口湖から高山ってどうやって行けばいいの?」「時間はどのくらいかかる?」
地図を見ると、河口湖から高山は直線距離でそれほど遠くないように見えます。でも、ルートを実際に調べてみると、意外な事実にたどり着きました。
「いちばんスムーズなのは、新宿経由で高速バスを乗り継ぐルートだった」
「また新宿に戻るの?」と思うかもしれません。でも、新宿〜高山間は高速バスが時期により1日12〜16便程度運行しており、バスタ新宿から高山濃飛バスセンターまで約5時間45分で直通です。河口湖から新宿に戻り、バスタ新宿で高山行きの直通高速バスに乗り換えるだけ。乗り換えは1回です。
河口湖から高山への3つのルート
結論:「遠回りに見える」新宿経由高速バスが、実はいちばんスムーズ
河口湖から高山へのルートは大きく3つあります。地図だけ見ると「松本経由や甲府経由の方が近そう」と感じるかもしれません。でも実際に時刻表を調べてみると、本数・わかりやすさ・乗り換えの少なさの面で、新宿経由で高速バスを乗り継ぐルートが最もスムーズでした。
ルート①:新宿経由(乗り換え1回でスムーズ・最もおすすめ)
河口湖駅 → 新宿(バスタ新宿)→ 高山濃飛バスセンター(高山駅前)
所要時間の目安は、乗り継ぎ時間を含めて約7時間30分〜8時間30分です。
まず河口湖駅から高速バスでバスタ新宿へ向かいます(約1時間45分)。バスタ新宿から高山行き高速バスに乗り換えると、高山濃飛バスセンター(高山駅前)まで約5時間45分で到着します。途中、諏訪湖SAや平湯温泉などで休憩があります(便により休憩場所が異なる場合があります)。
乗り換えはバスタ新宿での1回のみ。大きな荷物はトランクルームに預けられるので、スーツケースがあっても安心です。バスタ新宿での乗り換えは南口直結で、案内板も充実しており迷いにくいです。
高速バス(新宿〜高山)の基本情報
新宿〜高山間の高速バスは時期により1日12〜16便程度と本数が豊富です。バスタ新宿から平湯温泉まで約4時間40分〜5時間、高山濃飛バスセンターまで約5時間45分です。基本的に4列シート・トイレ付きの車両ですが、車両点検などで変更になる場合があります。
料金は路線・時期によって異なります。最新の運賃・空席状況はハイウェイバスドットコムでご確認ください。
このルートの特徴
- 乗り換えはバスタ新宿での1回のみ
- 新宿〜高山の高速バスは本数が多く、時間の融通がきく
- 荷物をトランクに預けられるため移動が楽
- 京王バスが共同運行しており、ハイウェイバスドットコムで予約・決済できる
裏技ルート:高速バスを中央道日野バス停で乗り継ぐ!
河口湖から高山へ向かう場合、いったんバスタ新宿まで戻って高山行き高速バスに乗り換える方法がわかりやすく、初めての方にはおすすめです。
一方で、少し旅慣れている方や、高速バスの乗り継ぎに慣れている方には、中央道日野バス停で乗り継ぐ方法もあります。
こちらのルートは1時間程度短縮できます。
ルート概要
河口湖駅
↓
高速バス(新宿方面行き)
時刻表・予約(highwaybus.com)
↓
中央道日野バス停(下り線)
徒歩で反対側の下り線バス停へ移動(Google Map)
中央道日野バス停(上り線)
↓
高速バス(高山方面行き)
時刻表・予約(highwaybus.com)
↓
高山濃飛バスセンター
この方法を使うと、新宿まで戻り切らずに、中央道日野で高山行きの高速バスに乗り継ぐことができます。
河口湖駅から中央道日野バス停までは、目安として約1時間15分です。
ただし、中央自動車道は渋滞や事故、天候の影響を受けることがあるため、乗り継ぎ時間には十分な余裕を持ってください。
中央道日野から高山方面への高速バス
中央道日野バス停から高山方面へ向かう高速バスは、日中に複数便あります。
中央道日野バス停
高山行き出発時刻
7:38
8:48
9:48
11:38
16:38
2026年7月調べ
時刻は変更される場合があります。
必ず乗車前にハイウェイバスドットコムで最新の時刻表を確認して事前予約してください。
このルートの注意点
このルートは便利ですが、初心者向けではありません。
まず、河口湖から新宿方面へ向かう高速バスと、新宿・中央道日野から高山へ向かう高速バスは、連携した乗り継ぎ便ではありません。河口湖からのバスが遅れて高山行きに乗れなかった場合でも、原則として自己責任になります。
また、中央道日野バス停は、高速道路上にあるバス停です。河口湖から新宿方面へ向かうバスは、上り線側の中央道日野バス停に到着します。一方、高山方面へ向かうバスは、反対側の下り線側の中央道日野バス停から出発します。
つまり、降りた場所でそのまま高山行きに乗れるわけではありません。一度、高速道路の外へ出て、反対側のバス停へ移動する必要があります。
中央道日野での乗り換え方
河口湖からのバスを中央道日野で降りたら、階段を使って高速道路の外へ出ます。
その後、高速道路の下をくぐって反対側へ移動し、高山方面行きの中央道日野バス停へ向かいます。
中央道日野バス停は、多摩都市モノレール「甲州街道駅」からも徒歩圏内です。バス停の位置が不安な方は、事前にGoogle Mapで上り線・下り線それぞれの場所を確認しておくと安心です。
乗り継ぎに失敗しそうな場合
河口湖から中央道日野へ向かうバスが遅れている場合は、ひとつ手前の中央道八王子バス停で乗り換える方法もあります。
中央道八王子は中央道日野より手前にあるため、河口湖方面から来る場合は少し早く到着します。
また、高山行きのバスは中央道日野のあとに中央道八王子にも停車します。
そのため、15分前後の遅れであれば、中央道八王子で乗り換えると間に合います。
ただし、中央道八王子バス停の周辺には鉄道駅が近くありません。万が一、高山行きのバスに乗れなかった場合のリカバリーが難しいため、基本的には中央道日野で余裕を持って乗り継ぐ計画をおすすめします。
高山行きに乗れなかった場合
高山行きのバスに乗れなかった場合は、次のような対応が考えられます。
1つ目
次の高山行き高速バスを新たに予約する方法です。ただし、空席があるとは限りません。
繁忙期は満席になることもあります。
2つ目
中央道日野バス停から徒歩圏内の多摩都市モノレール「甲州街道駅」へ移動し、立川方面へ向かう方法です。
甲州街道駅から立川南駅へ行き、立川駅からJR中央線の特急「あずさ」で松本へ向かいます。
松本からは高山方面行きのバスに乗り継ぐルートが考えられます。
3つ目
立川駅周辺で宿泊し、翌日に改めて中央道日野バス停から高山行きの高速バスに乗る方法です。
このルートはこんな方に向いています
この中央道日野乗り継ぎルートは、次のような方に向いています。
・高速バスの乗り継ぎに慣れている方
・Google Mapを見ながら徒歩移動できる方
・荷物が少ない方
・乗り継ぎ時間に十分な余裕を取れる方
・新宿まで戻る時間を少しでも短縮したい方
一方で、大きなスーツケースがある方、初めて日本の高速バスを利用する方、小さな子ども連れの方、雨の日や夜間に移動する方には、バスタ新宿で乗り換えるルートのほうが安心です。
結論として、中央道日野での乗り継ぎは「知っていると便利な裏技」ですが、誰にでもおすすめできるルートではありません。初めての方は新宿経由、旅慣れている方は中央道日野乗り継ぎも選択肢に入れる、という考え方がよいでしょう。
ルート②:松本経由(電車乗り継ぎ)
河口湖駅 → 大月 → 松本 → 高山
所要時間の目安は約7時間以上です。
河口湖駅から富士急行線で大月駅まで約55分(1,161円)。大月駅からJR中央本線の特急「あずさ」で松本まで約1時間40分。松本駅から高山方面へは松本〜高山間の高速バス(濃飛バス)を利用します(所要約2時間20分、運賃は時期・区間により要確認)。
松本観光(松本城・縄手通りなど)を旅程に組み込みたい場合に向いているルートです。ただし乗り換えが多く、接続によっては待ち時間が長くなります。
このルートの特徴
- 松本に立ち寄れる
- 乗り換えが多くやや複雑
- 接続によっては所要時間がルート①より長くなる場合がある
ルート③:三島・名古屋経由(Japan Rail Passを活用したい方向け)
河口湖駅 → 三島駅 → 名古屋駅 → 高山駅
所要時間の目安は、乗り継ぎ時間を含めて約6時間30分〜8時間です。
Japan Rail Passを使ってできるだけJR区間を活用したい方や、名古屋に立ち寄りたい方は、三島・名古屋経由がおすすめです。
まず、河口湖駅から「三島・河口湖ライナー」で三島駅へ向かいます。三島駅から東海道新幹線で名古屋駅へ移動し、名古屋駅から特急「ひだ」に乗り換えて高山駅へ向かいます。
東海道新幹線は、Japan Rail Passを利用する場合、基本的には「ひかり」または「こだま」を利用します。
「のぞみ」を利用する場合は、Japan Rail Passだけでは乗車できず、専用の追加券が必要です。
しかし、三島駅を停車する新幹線は「ひかり」「こだま」のみなので全てJapan Rail Passだけでは乗車できます。
また、河口湖駅〜三島駅のバス区間はJRではないため、Japan Rail Passの対象外です。
このルートは、すべてを高速バスで移動するルートより乗り換えが多く、三島駅・名古屋駅での接続確認が必要です。一方で、新幹線と特急列車を組み合わせられるため、Japan Rail Passを持っている旅行者や、鉄道での移動を楽しみたい方には有力な選択肢になります。
このルートの特徴
- Japan Rail Passを使ってJR区間を活用しやすい
- 河口湖駅〜三島駅のバス区間はJapan Rail Pass対象外
- 三島駅・名古屋駅での乗り換え時間を事前に確認する必要がある
- 名古屋に立ち寄りたい方にも向いている
ルート比較まとめ:やっぱり新宿経由でした
調べてみて改めてわかったのは、「遠回りに見える新宿経由が実はスムーズ」という逆説的な現実です。
ルート①の新宿経由高速バスは乗り換え1回・本数が多く、初めての方に最もおすすめです。河口湖〜新宿、新宿〜高山のどちらの高速バスもハイウェイバスドットコムで予約できるのが便利です。
ルート②の松本経由は所要時間が長めですが、松本城や上高地に立ち寄りたい方には魅力的な選択肢です。
ルート③の甲府・名古屋経由は所要時間が最も長く、JR区間でジャパンレールパスを活用したい場合以外は、あまり効率的とはいえません。
飛騨高山のおすすめ観光スポット
河口湖・富士山の次の目的地として高山を選ぶ旅行者に、ぜひ立ち寄ってほしいスポットを紹介します。
古い町並・さんまち通り(Sanmachi Suji Old Town)
江戸時代から続く商家町の面影をそのまま残す、高山を代表する観光スポット。酒蔵・味噌蔵・和菓子店・土産物屋が軒を連ねており、食べ歩きが楽しめます。飛騨牛にぎり寿司・みたらし団子・飛騨ラーメンは外国人旅行者にも人気です。
- アクセス:高山駅から徒歩約10分
- 入場料:無料(各施設は別途)
白川郷(Shirakawago)
1995年にユネスコ世界文化遺産に登録された、茅葺き合掌造りの集落。雪景色の冬が特に有名ですが、一年を通じて美しい景観が楽しめます。「荻町城跡展望台」からの集落全景は必見です。
高山から白川郷へは、高山濃飛バスセンターから濃飛バスで約50分、片道2,800円目安です。高山と白川郷を1日でまわることもできます。
- アクセス:高山駅前(高山濃飛バスセンター)から濃飛バスで約50分
- 入場料:無料(一部施設は別途)
飛騨の里(Hida Folk Village)
飛騨地方の古民家30棟以上を移築・復元した野外集落博物館。国の重要文化財4棟を含む合掌造りの民家を実際に中まで見学でき、わら細工・さしこ細工などの体験も楽しめます。白川郷まで足を伸ばす時間がない場合は、ここで合掌造りの雰囲気を体感できます。
- 入場料:大人700円・小中学生200円
- アクセス:高山駅からさるぼぼバスで約10分
高山陣屋(Takayama Jinya)
全国で唯一現存する江戸幕府の代官所。江戸時代の政治拠点として使われた建物が当時のままの姿で保存されています。陣屋前では毎日朝市(陣屋前朝市)が開かれ、地元の野菜や漬物を購入できます。
- 入場料:大人500円・高校生以下無料
- アクセス:高山駅から徒歩約10分
奥飛騨温泉郷(Okuhida Onsengou)
高山から車で約1時間の山岳地帯に広がる、5つの温泉地(平湯・新平湯・栃尾・福地・新穂高)の総称。ワイルドな野趣あふれる露天風呂が魅力で、周囲の北アルプスの山々が迫力ある景観をつくります。
新宿からの高速バスは途中で平湯温泉に停車するため、高山を経由せずに直接奥飛騨温泉郷で下車することもできます。
- アクセス:高山駅から濃飛バスで各温泉地まで40分〜1時間
富士山→高山の旅行モデルプラン
2泊3日モデルプラン
1日目:新宿から高速バスで河口湖へ。河口湖観光(大石公園・遊覧船・忍野八海)。河口湖泊。
2日目:河口湖から高速バスで新宿へ戻り(約1時間45分)、バスタ新宿から高山行き高速バスに乗り換え。高山到着後、古い町並み・陣屋前朝市を散策。高山泊。
3日目:午前中に白川郷を訪問し、午後は高山市内でショッピング・グルメ。帰路。
3泊4日モデルプラン(富士登山あり)
1日目:富士登山シーズン中は、新宿から富士スバルライン五合目行きの直通バスを利用。五合目で高度順応後、山小屋泊。
2日目:山頂でご来光を見たあと下山。河口湖周辺に宿泊。
3日目:河口湖から新宿経由で高山へ移動。高山の古い町並み散策。高山泊。
4日目:白川郷または奥飛騨温泉郷を楽しんで帰路。
よくある質問
Q. 河口湖から高山まで直通で行けますか?
直通バスは現在確認されていません。いちばんスムーズなのは、河口湖から高速バスでバスタ新宿へ向かい、新宿〜高山の高速バスに乗り換えるルートです。乗り換えは1回で、高山までの所要時間は、乗り継ぎ時間を含めて約7時間30分〜8時間30分が目安です。
Q. 高山と白川郷は1日で両方まわれますか?
はい、可能です。高山濃飛バスセンターから白川郷まで約50分なので、高山市内観光と白川郷散策を1日でまわることができます。ただし、白川郷を十分に楽しむには2〜3時間は確保したいため、スケジュールをタイトにしすぎないよう注意してください。
Q. 高山では英語は通じますか?
高山の主要観光地では英語表示が比較的整っており、観光案内所などでは英語対応も期待できます。ただし、店舗や時間帯によって対応は異なるため、翻訳アプリを用意しておくと安心です。
Q. 高山行き高速バスはどこで予約できますか?
ハイウェイバスドットコムから予約できます。京王バスが共同運行しており、クレジットカードでのオンライン決済が可能です。繁忙期(GW・お盆・年末年始・高山祭の時期)は早期に満席になるため、早めの予約をおすすめします。
Q. 高山祭はいつですか?
高山祭は年2回開催されます。春の高山祭(山王祭)は4月14〜15日、秋の高山祭(八幡祭)は10月9〜10日です。ユネスコ無形文化遺産に登録されており、豪華絢爛な祭屋台が曳き揃えられます。※祭屋台の曳き揃えや行事内容は、天候等により変更・中止となる場合があります。この時期は宿泊施設・バスともに混雑するため、早めの手配を。